こんばんは。ベカンです。
私は銀行で住宅ローン担当。
不動産絡みの手続きを
毎日行っているので、
何かと司法書士の先生と
お仕事することが多い。
不動産投資家の諸君も、
司法書士に登記依頼を
していることだろう。
そして本日、司法書士について
Twitter上でこんな情報を入手。
うわぁ〜。銀行員でもそこまで見てない。何件かやられてるかも。司法書士費用は気を付けよ。 https://t.co/347FAeMTBi
— ベカン@銀行員+ 不動産・太陽光 (@bekan13) 2020年3月10日
基本、信用しているので、
疑って見積りを見たことがない。
今日は自分の復習の意味も込めて、
登録免許税について考えてみる。
登録免許税とは
不動産の登記をイジる時に
かかってくる税金のこと。
不動産投資家にとって
関係深そうな登記は・・・
・土地所有権移転
固定資産税評価額×2.0%(軽減税率1.5%)
・建物所有権移転
固定資産税評価額×2.0%(軽減税率0.3%)
・所有権の保存
固定資産税評価額×0.4%(軽減税率0.15%)
・抵当権設定
債権額×0.4%(軽減税率0.1%)
【具体例】土地売買
固定資産税評価額1,000万円×2%=登録免許税20万円
軽減税率については、
自分の居住用として、
不動産取得する時に
受けれる時限措置。
※詳細は国税庁HP参照
登録免許税を盛る
司法書士費用の負担は
不動産によっては結構大きい。
なるべく安く済ませるため、
「司法書士報酬」には、
みな敏感に反応している。
だがしかし!
大半の人は「登録免許税」を
真剣に見たことないはず。
金額が大きくても、
「税金だからしかたない」と
素直に払ってはいけない。
悪徳な司法書士は、
本来の登録免許税より
盛って見積りを出すらしい。
その差額をポッケに
いれてしまうのだ。
銀行員は感覚でわかるが・・・
私は銀行業務で不動産登記に
最低でも100件超は関与してきた。
司法書士費用の相場を把握している。
なので高い安いは感覚で
判断できるのだが、
あまり相場を知らない人だと、
「高いな~まあこんなもんか・・・」
と素直に払ってしまうかもしれない。
ベテランの人間でも、
登録免許税まで計算する人は
少ないと思うので、
「いつもより高いな~」
「司法書士報酬は安いのに・・・」
「税金が高いのはしょうがない」
と普通は疑わないだろう。
登録免許税も計算してみよう
悪意で登録免許税を盛る
ばかりではない。
先生も人間なので、
本当に間違うこともある。
昨日、新築の住宅ローンで、
抵当権設定費用の見積り依頼。
いつもより金額が大きいので、
自分で登録免許税を計算したら、
計算ミスがあったことが判明。
新築物件に対して抵当権を打つ時、
登録免許税「債権額×0.1%」の
軽減税率適用できる案件だった。
だが見積りは通常通り
「債権額×0.4%」で
計算されていたのだ!
いつもより4倍も多く、
登録免許税が掛っている
見積りのため違和感を
感じとったのだ。
あのまま進めて、
先生に費用振込をしたら、
司法書士側も気付かないかもしれない。
はたまた帳簿を締める時に気付き、
今更、多く貰い過ぎたことを
言えないのでそのままにするかも。
計算自体は簡単なので、
司法書士の見積りが
合っているかどうか、
登録免許税を計算しよう。
それがお互いのためだ。
ではでは('ω')ノ